れい家のルーツは、清朝時代にまでさかのぼります。
同治光緒年間、創始者のれい氏は内務府総理大臣、紫禁城護衛軍の総督などをつとめていました。当時 皇帝の厨房である御ぜん房はれい氏の管理下である内務府に緒かれていたため、皇帝の献立はすべてれい氏が査定にあたり、侍医と共同で調理していたそうです。
時代が変わり、宮廷を離れたれい氏は宮廷料理人を自分の邸宅に連れ帰り、自宅でゆかりの人たちに料理を振舞いました。
その時代のレシピを今に伝えています。
私がお会いしたのは3代目の方です。大学で数学の教授をなさっていたとのことでしたが、温和な品のある方でした。数年前に亡くらられ、今はお嬢さんが後をついでいます。
今回 いただいた料理は、何度も食べた北京のれい家菜とは少し違っていたように思いました。
時代や国でお料理もかわるのはしかたがないですね。
ツバメの巣と卵白を炒めたもの ツバメの巣を2種類つかった贅沢な料理です。
干しなまこの宮廷風
南方のなまこと違い、こぶりな北方のなまこです。身がしまっています。
デザート 三不粘
箸にも皿にも舌にもつかない・・から名前がきています。たまごと油をつかって練り上げていきます。本でよんだだけで、想像もつかないお菓子でした。はじめて 食べた時は感動しました。