私が中国旅行専門の会社で新入として働いていたときです。
1979年に発行された有吉佐和子の『中国レポート』を読んでいて、どうしても気になる食べ物がありました。
歯につかない、箸につかない、更につかないデザート。
三不粘という名前だとか。
本でみただけでは、想像もつかず何とか食べて見たいと思っていました。
それから 数年後、その本にでてきた同和居というお店でいただく機会がありました。
確かに歯にも箸にも皿にもつきません。
カスタードクリームのようなお餅のような。
その後、実際につくるのを見るチャンスもありました。
卵と油をまぜて練り上げていきます。
鍛錬を必要とする料理です。
しかし こんなたいへんな料理を90人の宴会のメニューにいれた銀座アスターさんに感心いたしました。
時間もけっこうかかりましたので、厨房はどんなにたいへんだったでしょう。
北京市内のお店でも食べられますが、やはり本家本元の同和居をお勧めします。
日本だと神田の龍水楼、そして銀座アスターでも事前に予約をすればいただけると思います。
機会がありましたら、皆様も召し上がってみてください。
でも 要注意。カロリーが高いので 歯にも箸にも皿にもつきませんが、おなかにつきますので・・・・。