客家料理


先日、中国料理研究会の主催する中国食文化教室に参加しました。
講師は中国料理研究家の、木村春子先生です。

中国の食文化は、私の旅作りの大きなテーマですので
機会があればなるべく参加するようにしています。

この日の内容は、『料理の民族性』です。
主となる漢民族の特性、多数の少数民族、周辺の他民族と食のかかわりについて
お話をうかがいました。

あわせて、客家料理についてのお話がありました。
客家とかいて“ハッカ”と読みます。
客家とは、中国に52ある少数民族とは異なり
純粋な漢民族なのですが、歴史上、戦乱から逃れるために中原から南へと
移動、定住を繰り返していった人たちをさします。
よそ者であるため客家とよばれていて、中国南部の省に住んでいます。
孫文、小平など、学者や政治家、文化人を多く輩出しています。

お料理の特徴は、北の食習慣を残し、少しでも多くのご飯が
食べられるように比較的濃い味付けです。
写真は梅菜扣肉(メイツァイコウロウ)という、客家の代表的な料理です。
日本語に訳すと干し漬け菜と豚肉のあわせ蒸しです。
大皿にきれいに盛られていたのをわけたので、ちょっと写真ではわかりにくいですね。

しっかりとした味つけで、白いごはんが何杯でも食べられそうでした。