私は、銀座を歩くのも好きですが、神田あたりを歩くのも好きです。
表通りはビルが立ち並び、おもしろくありませんが、一歩裏の道へ入ると
小さな植木を並べた家があったり、昭和の町並みが残っていたりします。
先日、仕事で神田淡路町へ行きました。
約束の時間まで、余裕があったのでいつものとおり裏の道を歩いてみました。
神田須田町、やぶそばの近くに古い家が数件残っていました。
その中でもとりわけ古い家があったので、じっくり観察。
よくみるとおしるこの文字が見えます。
どうしても気にかかり、仕事を終えてもう1度行ってみました。
人通りもなく、おそらくすいているだろうと思い、引き戸を開けて入ってみました。
開けて、びっくり。中にはけっこうお客様がいます。
お座敷と椅子席があり、お店の奥には階段があります。
外観同様、中も昭和の匂いがします。
何を注文してよいかわからず、定番のあんみつをたのんでみました。
寒天はしっかりと天草の香りがし、餡は丁寧につくられたのがわかりました。
お店の名前は竹むらでした。
帰ってから調べてみると1930年創業、建物は東京都選定歴史的建造物になっています。
池波正太郎の小説にもでてくる甘味処でした。
この店はあげまんじゅうで知られているそうです。知っていたなら食べたのに……。
次回はぜひ、あげまんじゅうにチャレンジしたいと思います。
そのときは、またご報告しますね。