先日、お客様のお宅にうかがいました。
何度も中国にご一緒した数十年来のお客様です。
お世話になった先生は、すでに他界されています。本も数冊だされていますが、もともとは江戸時代から続く漢文学者の一家です。ということもあり、ご自宅には多くの絵画や文物が何事もないようにおかれていて博物館のようです。うかがうと勝手に歩き回らせていただき、いろいろなものを拝見しています。
玄関先になにげなくおかれているのは、説唱俑(せっしょうよう)というのだそうです。
調べてみると
説唱俑とは、故事や物語を面白おかしく語り聞かせる芸人の俑。四川省の後漢墓からは、多彩な説唱俑が出土する。なかでも本作品は、とくに生気を感じさせる。
とありました。
手は太鼓をたたくバチをもっていたそうですが、われてしまい、現代の木の棒を持っています。
笑い顔がなんともいえず、思わずなでてしまいました。