いま書店で平積みされ話題になっている「永遠のゼロ(百田尚樹著 講談社刊)」では、当地ラバウルと空の激戦地ガダルカナルについて触れています。お恥ずかしながらこれまで戦争にはあまり興味をもっていませんでしたが、戦争の一端を垣間見、戦争の意味そして人の命を軽視していた時代があったことに複雑な気持ちを抱きました。
山本五十六 連合艦隊指令長官が、ブーゲンビル島上空で撃墜される前夜滞在したという海軍司令部地下壕(ヤマモトバンカー)
降り積もった火山灰を昨日の大雨が運び、壕内は泥でふさがれ入れなくなっていました。入り口に咲き乱れるブーゲンビリアが献花のようにも見え
シンプソン湾とラバウルの町を一望する高台に、日本政府とPNG政府が建てた南太平洋戦没者の碑があります。
南太平洋の戦地を示す世界地図は、東京九段の靖国神社で同じものを見た記憶があります。碑は遥か6,000km北の日本を向いているそうです。
ラバウルを訪れる日本人は、ほぼ必ずといっていいほどこの丘を上がってくるのでしょう。線香を立てるため半分に割ったやしの実に満杯詰められた火山灰が、ここをいつも清潔に保ってくださる地元の方の誠意を表しているようでした。